赤旗“労働者の祖国”から撤退…半世紀続いた支局閉鎖 ZAKZAK

共産党機関紙の「しんぶん赤旗」が約半世紀の歴史を有するロシアのモスクワ支局を近く閉鎖することが19日、明らかになった。党広報部は「諸情勢を総合的に判断した」と説明。かつて「労働者の祖国」とされたソ連の崩壊(1991年)を経て、同紙にとってのニュースの優先度が低下したことに加え、赤旗の慢性的な購読者減による財政難が影響したとみられる。

 共産党志位和夫委員長が9月7日から党首脳として初めての韓国訪問を予定するなど「アジア重視」の姿勢を打ち出しており、「ソウル支局開設を含めた海外拠点の再編成を視野に入れた措置」(党関係者)との見方も出ている。

 赤旗は57−58年にモスクワに特派員を派遣し、60年に正式に支局を開設。当時の海外拠点は北京とモスクワだけだった。しかし今月に入り特派員に帰国を指示し、支局の閉鎖作業に入った。これで海外取材網は、北京、ハノイニューデリー、カイロ、パリ、ロンドン、ベルリン、ワシントン、メキシコ市の計9支局(特派員数計10人)となる。

 28年に創刊された赤旗の購読者は、80年には355万人に達したが、2000年には200万人を下回り、現在は264万人まで減少。政党交付金を受けていない共産党では収入の8割以上を赤旗発行などの事業収入が占めており、購読者数下落への歯止めが党の大きな課題になっている。

ZAKZAK 2006/07/20

    • 「28年に創刊された赤旗の購読者は、80年には355万人に達したが、2000年には200万人を下回り、現在は264万人まで減少。」

Σ(・ん・;メ)? 2000年からの6年で64万人も増えてるやん。